2010年12月17日金曜日

断 捨 離( NHK)

師走も半ばとなり、街はクリスマスやおせち料理で商戦も血走っているようです。私は毎年この月に夜咄の茶事など催してこの一年ふりかえっていましたが、今年は
稽古場の外壁工事があり、通常のお稽古のみの年末となりました。お茶の稽古納めは裏千家お家元と併せて19日です。お茶を始めていつしか12月は今年一年間で心残りないように物事を片付ける月と常に思い、社中さんにもそのようにお話しますと、バタバタしなくていいような気持ちになります。しかし私の稽古場の控え室の和箪笥を思うと、なんとかしなければ、はみ出ている和服に早く早く整理整頓しなければと思うばかりです。そんな先日NHKで放映の身の回りの整理について断・捨・離と言う文字について 思い出の物もよく見て整理整頓し小さい小箱にまとめて生涯保存する。私は実家に両親や家族の捨てがたい品から順番に山ほど片付けんばなりません。12月が何年あればすっきりするでしょうか?
ハワイでお世話になりました清瀬さんお元気ですか?ラナイ一面にまるで絵画
を見ているようなお宅、あいかわらずサワサワとした風心地よいことでしょう。又来年お会い出来る事楽しみに年末の若松のお稽古がんばります。

2010年12月5日日曜日

師走に入り















早や、師走となりました。まだまだ茶会の後、やりたい『なごみ臨時冊子』などありますが、これは娘に依頼いたしまして、私は初釜の準備にかからねばなりません。教室ではチビッこ達にもお稽古の主菓子作り。秤で目方を計りあんこを丸めて形を布巾で絞る、事は大変興味もって手伝ってくれます。

大徳寺へ 


11月28日は大徳寺で利休大居士の命日法要の日、今回は孫Mauriceは期末テストのため参加できなかったですが、私一人お参りいたしました。いつもの様にお経の後お家元の美しいお話聞かせていただき、今日庵席での流れるような段取りよいお席で一服およばれして、点心のおそば席で、おなかを癒し、懐かしいお茶時に通っていたお友達としばし、おしゃべりたのしみました。本日は大宗匠のお顔、おみうけ出来なかった事はさびしかったです。次に清風会のお席へ。ここでは私の大先生鈴木宗玲先生のお席でした。待ち合い最近おなくなりになった 莫山先生のお軸 風流な 柿でした。私には手のとどかないお道具を拝見におまわしくださる、先生のお心にいつも感謝して、集う茶人で 待ち合いもあふれんばかり人です。その中で 次大阪の秦先生のお席に3時までに到着できるか?気にしながらうつくしく紅葉した総見院のお庭にたたずみました。大阪の枚岡神社まで、2時間かかりましたが、私をまっていてくださっていた、先生初めお友達本当にありがとうございました。本日の両席とも 90歳のいずれ劣らぬ矍鑠となさった茶道界の大先生、どうぞ後お疲れで御身を壊さないようにといのりつつ
家路に着きました。茶会3カ所 梯子した晩秋の一日でした。

先日の総会の 様子














 デジカメの調子悪く先日の総会の様子遅くなりましたが、新入会の人たち合わせてご覧くださいませ。ポインセチアは私への古希のお祝いにいただきました。

2010年11月22日月曜日

茶会の後始末におわれて










 







 

 大きなイベント終えて2週間たちました。まずお客様へのお礼状や記念写真の送付に、又次々に電話fax メールとうれしい対応ですが、とても忙しい2週間でした。翌週の13日には実行委員を招待してささやかなおつかれさま会をいたしました。又先週20日は 恒例の和み会総会を教室で行いこの1年の行事、主に30周年に費やした月月に反省やら苦労話に花さきました。又新入生の歓迎会もかねていますので、今年度は6名の方々の入会あり、うれしい1年でした。しかしご都合で退会なさる会員もあります。歳のお祝いもまとめておこないます。70歳 2名 80歳1名 心ばかりのプレゼント送り役員による手作りの豚汁、おにぎり、ほうれん草のあえもの、子供向けの野菜の肉巻き、シフォンケーキ、毎年会員の一番なごみあえる十一月第三土曜日のよるです。3時間ほどで 次期役員を推薦拍手でおえました。
もう少し30周年の締めくくりに時間必要ですが、たのしかった行事を思いつつ元気で12月を迎え来春の準備にはいりたいです。

2010年11月12日金曜日

30周年記念茶会を終えて2






30周年記念茶会を終えて1





















 去る11月7日、堺市の朝雲庵にて30周年の記念茶会を無事終了する事ができました。5年前から計画し、このお茶室には2年前から何回も見学や打ち合わせ、リハーサルを繰り返し、とうとう荷物搬入の日となりました。5年前に比べ慣れた社中さんが少なくなって、茶会に経験のない人たちでの水屋は少々心配しておりましたが、皆さん私の言葉通りに身軽に動いて下さり、当日を迎えました。お茶のみの会はこれが初めてだったせいか、皆さん一席目のお客様お迎えの際は大変緊張していたようです。10時から4時まで 順次小間から広間にとそして点心席へおまわりいただきました。反正天皇御陵を借景に立てられた朝雲庵を外腰掛けで眺める茶庭にもあちらこちらに照葉美しく、亭主の迎え付けまでの短いひととき、いかがでございましたか? この1週間にお越しいただいたお客様との会話興味深く楽しいものでした。小間では男性による初めてのお点前、広間では着物姿の子供たちのお運びで とても華やぎお褒めを頂きうれしい一日でした。利休生誕の地、堺において、微力ながら一椀を点てさせていただきました事は終生心に残る一日でした。今年7月に古希を迎えました私ですが今後は若い世代に茶道文化を正しく伝えられるようお稽古に精進してまいります。13歳になった孫Mauriceが初めてお薄席にて袴姿でお点前させていただきましたこと、初々しくすがすがしかったと、感想いただき、この若者が10年先続けていてくれること、期待しつつ疲れた身に満足を覚えた錦秋の一日でした。

2010年10月31日日曜日

30周年まで後1週間





涼しくなって雨の多い毎日です。中置の10月もあっという間にすぎてしまいました。いつもなら、藁灰を鉄風炉にまいてわびを楽しむ頃でしたが、今年は 30周年にお点前あたっている社中さんを優先して 一足早く炉のおけいこをしていましたので、お稽古場のなかは中置にしたり炉にしたり、毎回落ち着けない10月でした。この大きなイベントも後1週間となり、まだまだ細かい点一杯ありますが、妙に本日は 心が落ち着きました。実行委員会にそれぞれ担当の仕事の引き継ぎすませたからでしょうか?直前の1週間はお越しいただくお客様おひとりお一人に心寄せて、お会い出来る日を楽しみにしています。幼い子供さんを抱えてのお稽古本当にごくろうさまでした。又教室にお越しいただいた小さいお子さんが将来興味をもってくださる事、期待して、最終の点検に入りたくおもいます。2年前から考えていたこのイベント今は少なくなっている社中さんよくついてきてくださった事に感謝いたします。

2010年10月16日土曜日

20年前のOBと新入会の大学生とチビッ子




私の教室は幅広い年齢層の人々を予約制で教えさせていただいています。本日は30周年の記念茶会に20年ぶりにお越し下さる井戸さん、宅建の免状もお持ちのチャキチャキの方でその後御結婚なさいましたが、ご主人を天国に見送られ一人娘さんと頑張られたこの20年の間に看護学校に入学なさり、6年見事に正看護士の免許取得されご両親の介護までしながら、お嬢さんは19歳になられました。天国のご主人さんも讃美なさっている事でしょう。懐かしく語らいながらしばし日常と違う時間を楽しんでいただけたでしょうか?11月7日茶会にお越し下さる事、なごみ会一同お待ちしています。   
 1週間前に裏千家よりご紹介いただきました、大学4年生の若々しく美しいお嬢さん早速当教室に入会くださり、熱心にお稽古始められ、私も又若い気力を頂戴できそうです。大変うれしく、利休さんの教えを正しく伝えねばと気を引き締めております。丁度今、大宗匠の『いい人ぶらずに生きてみよう』を読み終えて、新たに沢山の感動を茶道に対して覚えましたが、巻末にかかれておりました『今日庵』の名前の由来となった、人生に与えられた 『今日』を懸命に生きて行く事に安らぎを感じました。
そこへちびっこの明日香ちゃん、お母さんに連れられて、茶会のお運びのお稽古に来てくれました。妹の桃ちゃんも二人そろって小さな手をついてのご挨拶、茶道は情操教育にはとても良いと再認識しました。大先輩のおじさん、おばさんにお菓子やお茶運べてよかったね。大きくなっても、続けられるといいなと思いつつ。今5歳の明日香ちゃん、忙しくても疲れを感じない私の仕事です。

2010年10月14日木曜日

温泉の行き帰り










 毎週水曜日は一番忙しいのですが、昨日はハワイで知り合ったアメリカのご夫妻も私の教室にお立ち寄りくださり、うれしいひとときもあり、大変充実したお稽古日でした。疲れた身体にシャワー浴び夜遅くの眠りにつき、翌早朝に行く温泉は私にとりまして何よりの薬のようです。片道20分又気持ちよくなり帰りの20分に私の脳裏には、昨日お会いできた方々を思いすばらしい『一期一会』に感謝し又今から始まる今日のプラン考える絶好に時間なのです。途中のお墓の前では、心配ある家族のために、亡き父母にお願いして、朝がはじまります。目前にせまって参りました、30周年茶会に向けて健康管理に気をつけて参れますよう今日も祈りました。

UIA近畿エリアで泉涌寺へ




















 3連休の最後の日11日に京都泉涌寺お茶碗の絵付けと茶会があり、ハワイで知りあった会員の先生におしえていただき孫と参加させていただきました。霊明殿は天智天皇以来歴代天皇の御尊碑が奉納されており、普段は入れない場所なのですが、裏千家の行事で特別に拝観許され、僧侶の案内でじっくり拝観させていただきました。東山三十六峰を借景に月輪山の麓に静かにたたづむ泉涌寺、『御寺』として親しまれている高貴なお寺です。絵付けは伊藤南山窯によるご指導で参加しました孫は、来年の干支『うさぎ』と「ドラえもん」を描いてうれしそうでした。出来上がりうまくいけば、来年の初釜でお茶点てることできればと楽しみです。ハワイでお知り合いになれた会員の皆様の接待で美味しいお茶と実りたっぷりの主菓子、忙中閑ありの一時でした。UIAらしく、茶碗、菓子器はすべて海外の品で、見立て使いのすばらしさがとても楽しかったです。

2010年10月5日火曜日

さわやかな秋晴れ

30周年記念茶会の準備で毎日多忙ですが、先日TV出演なさった大宗匠の1時間30分に渡るお話は千家のお長男にお生まれになり、戦争をはさんで87年間の人生を詳しくかたってくださいました。今年はよく報道関係でお話聞けて大変うれしく、なにをさておいても、社中にも知らせ、大宗匠が世界各国へ 茶道を普及なさった本当のお姿を、改めてご尊敬申し上げ、教室で教えさせてもらう時々に、お話をまじえさせていただいています。お家元で御在位中はあまり聞けなかったお話、録画で何度もみさせていただいています。又書店で見つけました単行本『いい人ぶらずにいきてみよう。』をふと娘がみつけ、ただ今わずかな時間を利用して、よませてもらっています。さらに戦争中の辛いお気持ちよくわかり、今の時代に生きる青少年との『こころ』の差を大きく感じ、これからの日本100ねん先どんな国になるのかなあ。100年前の明治維新の頃の『龍馬伝』のTVを見ていて、過去 現在 未来 を強く感じました。今を懸命に生きている私の今出来ることは、利休が教えてくれた、『和敬清寂』をしっかり、正しく子供達に伝える事だと改めて感じ入りました。秋晴れのように心さわやかにお茶の道を歩ませていただいた事に感謝いたします。

2010年9月28日火曜日

急に寒さ感じるお彼岸



例年にない熱帯夜続きから、十五夜を迎える頃から突然寒さすら感じるお彼岸ほっとする間もなく冬になるのではと心配ですね。さわやかな事うれしく孫は大阪市内心斎橋より、天美まで自転車で 初めてサイクリングしてやってきました。大事業終えたような表情でマンションに着きました。やれやれ心配した2時間でした。マンションの1年目の大修理のための、ベランダ片付けの力仕事も逞しくてつだってくれて、翌日又大阪へ 帰路は1時間でついたとのことです。

鵬雲斎大宗匠 TV出演を見て

早くブログにかからねばと思いつつ毎朝五時起きの私は夜早い時間から眠たくなり、はかどらず
今日になりました。19日の深夜に『利休にはなれんかった』というタイトルで一時間TVで神風特攻隊での日々のご様子を詳しくおはなしくださいました。今までどうして志願してまで、入隊なさったのか?又御生還なさった心のうちを、どのように乗り超えられたのか?ベールかぶったごとく感じていましたので、機会あればどこかで講演なさる日をさがしておりました。社中さんが教えてくれて、録画して10回ほど繰り返しみせていただきました。沖縄の海に次次と爆破して消えいく友をどんな思いで、耐えておられたことでしょう。待機命令のまま終戦を迎え、京都に戻られてからのお苦しみ、悶々とした日々を大徳寺の中ですごされたのですね。そのとき瑞厳和尚の大きな喝で我にかえられ、まっしぐらに世界平和を願われ行脚の60年を過ごされ今日がおありなのです。私たちは一椀を点てる事にこんなに大きな意味ある事改めてかんじいりました。

2010年9月18日土曜日

清涼

9月に入り、お稽古で茶杓の銘『清涼』と言いたいのに暑い暑いでうんざりしていましたが、2~3日前より朝夕本当に涼しくなりうれしいですね。私も30周年の茶会の案内状ほぼ発送し終え一区切り付き、昨日は稽古始めよりお世話になっている関目のお道具屋さんを訪れ、懐かしいご主人としばし道具建てを相談したり、たわいもないおしゃべりをして、昔から知ってくださっているお方は大切にお付き合いさせてもらいたいと改めて感じました。帰りに大阪の老舗の和菓子屋さんにも立寄り昔ながらのお店で懐かしい奥様に茶会の主菓子の予約してまいりました。ともに長きに渡り経営なさっているお姿に敬意を表します。[継続は力なり]で私も元気でがんばります。

2010年9月14日火曜日

30周年のお茶会リハーサル終えて


















 


 9月11日(土)目前に迫って参りました30周年記念茶会のリハーサルのため、当日役割を担当して下さる社中さん10名ばかりとちびっ子をつれて、堺の朝雲庵にて5時間ほどかけてやってみました。まだまだ暑い中、そしてお点前はよく出来ても、水屋の段取りはほとんどの人が初めてのため疲れ果てました。しかし乳飲み子を預けて駆けつけてくれた、今休暇中の宗純さんに感謝一杯です。共に歩んだ30年の重味を感じました。もちろん慣れない社中さんはこれから2ヶ月大いに訓練させていただき、重要な役目をこなしていただけると期待しています。子供達も浴衣姿で初めて座る外腰掛でうれしそうです。当日は2年半前から始めましたチビッコ教室の発表会も兼ねております。みんな病気しないで元気で私を助けてくださいね。もちろんお茶には慣れない娘、また裏方に大いにはりきってくれる孫Maurice が先頭にたって役立ってくれればいいですが、かえって慣れた社中さんの足ひっぱるかも知れません。それでも何でも手伝うと申しておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。皆様おつかれさまでした。

2010年9月2日木曜日

窓前秋興


昨日 お花の研究会でした。岡山からご指導にきていただいている私たちのクラスの先生は備中司所長であられ、とても熱心に大きな声で華道の根源がこの宇宙にあるところから、ひもといてくださいますので、暑さも吹っ飛ばし熱弁をふるってくださいますので、生徒の私たちも懸命にききいっています。今日の実技は 大好きな文人で 題名は『窓前秋興』です。まだまだあついですが、すすき 女郎花 雄山火口(おやまぼくち)丸は 鶏頭と何とも初秋です。お花やさんもよくいい花材集めてくださり感謝します。文人になり野のはな 生けているのは幸せです。今日は お稽古お休みですので、早速となりの病院に早朝いけました。もう暫くできっとさわやかな日がやってきます。入院中の患者さんしばし眺めてくださいませ。

大徳寺へ 



去る28日 大徳寺で利休の御遠忌法要の日 孫Mauriceと共に早朝5時30分大阪出発して京都に向かいました。その日も朝から暑かったですが、和服で緊張しますと何とも暑さは感じず、大徳寺山門に到着しました。7時40分に金毛閣の山門前に、ここで、昨年秋より7センチほど背丈のびた、孫の写真を撮り聚光院へ。法要までまだ2時間ほどありましたので、先に隣の織田信長をお祭りしている総見院で一服よばれました。9時30分お家元御一行着席なさり荘厳のうちにお経はじまりました。大木の囲まれた禅寺で蝉の声聞きながらの法要参加させていただくことは、
私たち茶道を修行していく身には有意義な2刻でございます。13歳で体験させていただいたMauriceはどのように感じているでしょうか?まだ幼いですので、禅の心よりお寺の形に沢山興味ありカメラに景色をおさめ夏休みの宿題に多いにや役だたせてもらいました。
何よりうれしかったのは 坐忘斎お家元にお言葉かけていただいたことです。鵬雲斎大宗匠にハワイでのお礼いをのべ、他の学生さんと共に今日庵席で美味しい涼しげな主菓子でいただいたお茶は私と孫にとりまして、暑い夏など感じない大切な一時でした。