2014年9月28日日曜日

夕去りの茶事 終えて

昨日28日夕方4時より、なごみ会OGのお客さん3名お迎えして、夕去りの茶事をお勉強いたしました。夏の暑さ去り、爽やかな心地よい風を感じながら、席入りはじまります。
しかし、昨日まだまだ暑く、お見えになったお客の事考え、つくばいは後入りのときとさせていただきました。 
床は花のみ主客の挨拶すませ、すぐに初炭、お薄になります。
本日の亭主役は、男性社中の藤原さん、前日より5時間ぐらいかけて、遠山の灰型仕上げてくださいました。       
 本日のテーマは『後の月』ですので、茶箱で月の手前を、器据の上につぎつぎと可愛い道具だされて並べた形は、本当に優雅なものです。 私が若いころ、この手前を今は亡き先生から、ならった時、何と美しく心豊かに月世界を思いながら稽古した日をおもいだしました。
 席中も和やかな雰囲気で、懐石の時間となりました。
本日は正式な形を応用いたしまして、気楽に点心盛りにいたしました。
まず、お向にきずしに大根人参と穂紫蘇、汁は八丁味噌に白玉だんごと卵白とからし
で持ち出し ご飯は籠櫃に栗ごはんたっぷり、ご自由にお好きなだけとりまわしていただきました。三種盛りは、うずらの黄身とこいものきぬかつぎ、枝豆です。
碗もののかわりに、卵豆腐と人参青ゆず、焼き物はかますです。
炊き合わせは豆腐ひろうず、こなす、オクラです。

今回は水屋の人手少なく、一人でがんばってくださった渡辺さんお疲れさまでした。
何回も水屋経験なさっているだけあり、前日より全て下準備整えた食材をさばいて、だしてくださり、予定どうり中立できました。お客さんは、外の風を一杯すって頂き、小休憩です。
後入りは、手燭の灯をたよりにつくばいををつかっての席入りです。
お床は月の画賛のお軸になり、席中には、ほのかなあかりをともす、竹檠が夕刻のおもむきをかもしだしてくれます。 美しい青竹で藤原さん手づくりです。
いよいよ最後の濃茶席です。黒楽の写し富士の茶碗です。たっぷり練り上げられた濃茶を
主菓子は くりきんとんでした。栗は先日23日に丹波に栗拾いに行かれた社中の平山さんにお願いした新鮮なものです。
 定刻7時半にはお席おわり、その後しばし、集合写真や、果物で、名残をおしみおみおくりとなりました。足下行灯の点火です。

水屋班と亭主との反省かねながらの、おつかれさまの相伴の時間をとり、全て8時半におわり、皆様おつかれさまでした。
 風がふくと、和蠟燭の灯に気を配りながら、無事に終えたこと、感謝です。



遠山 灰形





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