2010年4月11日日曜日

飯後の茶事













高校時代の同期生をお招きして、時間の短いお茶事を考え 飯後で実行いたしました。定刻に次々お越し下さるお客様を稽古場のロビーでお迎えいたし、再会をよろこばせていただきました。
本来なら、つくばいで初顔合わせとなりますが、何ぶんお茶事初めてのお方の為に、まず、席入りまでの心得をおはなしさせてもらいました。私のなごみ庵はマンションの中ですので、風情欠く所、多々ありますが、その分お越しいただくお客様の身になり、懸命に出来るだけ、多く満足していただける様にもてなしをかんがえます。今回は玄関から桜満開でつくばいでは花吹雪 花びらを舟に一杯ちらしてみました。幸いお花日和戸の隙間から入る風に釣り釜が、少し揺れて、吉野棚と遠山の風炉先で初入を楽しんでいただきました。軸はこの時期お決まりの『柳緑花紅』です。五徳のない炉での初炭ほのかなお香に茶室も清浄になりました。今回は向付けと碗物を、朱膳で運び亭主の一献です。桜真じょに木の芽と菜種 如何でしたでしょうか?亭主は常にお客さんの会話や表情が気になります。茶道がこんなにもてなしについて、勉強できるとは、初歩の頃にはわかりませんでした。回を重ねる毎に毎回お客さんが違ったグループですので、私は新鮮でたのしです。もちろん当日までに相当の体力要しますので、まず
健康に留意して、その日に臨みます。八寸では皆さんのお酒をお受けいたしますので、その後の濃茶を差し上げるためにも、決してお酒に酔う事なく進めねばなりません。茶の道は幾つもの道をこなさねばなりませんので、半世紀以上学んでも飽きる事なく頑張れます。一度お見えになったお客さんから、またお声をかけていただく時一番うれしいです。皆々様も長い時間おつきあいくださり本当にありがとうございました。お友達の後姿を見送らせていただき、至福のひとときでした。

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