初めてお詣なさる十河さん少し緊張気味ですが、私も遥か20年ぐらい
前に初めて参加させてもらった日の感動を思い出しながら、清々しく金毛閣の前で一礼いたし緑陰につつまれた石畳を進み聚光院門前へ、いつもながら、今日庵の皆々様の尊いご奉仕のお姿につつまれ、本堂にて
石庭眺めながら、ご院中様をおまち申しあげます。
9時半前に裏千家のご一行様のご着席と、座忘斎宗匠と鵬雲斎大宗匠のお献茶に最敬礼致しまして、お経はじまります。
若くて美しいお声のご導師さまのお経を耳に、しびれる足の痛みも
わすれ、まことに、心地よいひとときです。
ご導師さま退席のあと、すぐ 座忘斎宗匠の参詣者へのお礼の
おことばあります。
毎回 自然を取り入れられ心清められるお話です。今回は 茶席を開くときの一番大切なことは、『三位一体』亭主 半東 水屋 が心一つになってお客様をお招きする事が肝要であることのお言葉頂戴いたしました。
秋に35周年記念茶会を開きたくただ今準備にはいっています、私達には何よりのご教訓でした。
そのあとは、今日庵の業躰さまたちの、流れるような見事なおもてなしで、一椀頂戴いたしました。 お菓子は 川端道喜さんの唐衣でした。お抹茶はたしか一保堂の
『遺香』と教えてくださいました。
そして、別席でお点心 おそばとお寿司を頂き お墓参りいたしました。
毎回もう一席楽しみがありまして、三玄院での添え釜です。裏千家の
志具会の超ベテランの先生方のご奉仕です。
そんなお席で私正客をつとめさせていただき、大変光栄でございました。
お床のつぼつぼ文の吊籠に破れ傘ほか、又 行雲棚や雲龍釜他 心に残るお道具でおよばれいたしました。 わけても主茶碗 『山の井』でいただけました私はまことに至福のひとときでございました。お半東の大先生の楽しいお話や、ご説明ありがとうございました。
このお席のおもがしは ひんやりと葛焼きでございました。
山門前の松屋さんにたちより、ふのやきせんべいと 松風 買って 無事お参りおえました。
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三玄院前 |
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聚光院前 |